沈秋拾剣録・五 5 / 6
  1. 1 沈秋拾剣録・一
  2. 2 沈秋拾剣録・二
  3. 3 沈秋拾剣録・三
  4. 4 沈秋拾剣録・四
  5. 5 沈秋拾剣録・五
  6. 6 沈秋拾剣録・六

沈秋拾剣録

沈秋拾剣録・五

稲妻 これは訳文です。語義はゲーム内テキストを優先してください

転した星海の中、散らばった島の一角にある、書きつづる価値も無い小さな村で、流れ着いた浪人と農民が手をとり合い、山賊との戦に備えていました。

浅田村は三日月型の地形をしています。 くぼ地に入るや否や、新九郎はそこに目をつけました。 十分な人数を集めて山の尾根で待ち伏せできれば、長旅で疲れた敵を簡単に向かい打てます。村人の人数は山賊より多いから、包囲することも不可能ではないでしょう。

だが問題は、山賊を谷に誘い込むために囮が必要なことでした。長く乱世に苦しみ、今も幕府の重い徴税に苦しむ村人たちは、みな保身に慣れてしまっています。そんな中、誰が大勢のために自分を差し出せるでしょう。

それだけではありません。戦乱の世では火攻めが定石。谷で火を起こせば、大きな打撃を与えられます。 しかし、自分が今率いているのは兵ではなく、村を守ろうとする農民たちでした。自分たちの家や食糧を燃やすなんて……気持ちはよくわかりますが、徹底的に山賊を殲滅できなければ、待つのはさらなる報復でした。

新九郎は思い耽り、無言でその場に座り込んだのであります。

💬 コメント 0

コメント

読者の皆さんで感想を交流しよう