ある人の日誌
ある人の日誌・第4巻・絶雲の間
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誰かが野外に遺した日誌。その者が絶雲の間で経験した冒険を記しています。
——絶雲の間——
山のふもとで親切な薬草採りに出会い、骨を整えてもらった——痛くて死にそうだった。遺跡守衛に遭って生き延びた通行人で、俺みたいに無事な者は少ないと聞いた…これも一種の幸運だろう。
高みから見ると、もともと人跡まれな絶雲の間は雲霧に覆われ、見下ろしてもこの雲海の深さがわからない。石林の奥から妖物か仙獣かわからない遠いうなり声がし、身の毛がよだつ。ここで良質の琥珀や高価な薬草が掘れるかも? 荘から出た貧しい仲間の多くは薬材を売って璃月に家を構えた。俺にその運がないはずがない。
夕方に大雨が降り、岩壁が滑って登れない。持っていたロープと登山用の槌もどこかへ落とした。おかしい、こんな不注意なはずがない。きっとこの山の妖物の仕業だ! 狐かもしれん…
四五日も苦労して、ようやくいい薬材を少し採れた。帰る準備をすべきだ。もっと探索したかったが、この鬼のような場所は怖すぎる。夜になると森の中にいつも影が後ろをついてくるようで、四方の山巔から何者かの妖物のうなりもますます近づく。
下山の道で古い酒瓶を拾った。泉で洗ったら状態は悪くない。持ち帰ってトントンに遊ばせたらきっと喜ぶ。仙人がくれた宝瓶だと言ってやろう。
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