朱鷺巷物語・五 6 / 6
  1. 1 朱鷺巷物語・序
  2. 2 朱鷺巷物語・一
  3. 3 朱鷺巷物語・二
  4. 4 朱鷺巷物語・三
  5. 5 朱鷺巷物語・四
  6. 6 朱鷺巷物語・五

朱鷺巷物語

朱鷺巷物語・五

稲妻 これは訳文です。語義はゲーム内テキストを優先してください

念な中盤の後には、もっと面白い話が待っているのかも?

中盤

昔々、弱く短命な凡人たちが海を渡る術を持たなかった時代、稲妻は狸の国だった。

狸はものぐさで気まぐれな生き物だ。悩みは一晩寝れば忘れ、明日を憂うこともない。毎日がお祭り騒ぎで、あの頃の稲妻は狸の楽園だった。

少なくとも、狸一族のお年寄りたちは皆そう言う。

ある時、狐たちが海を渡ってきて、狸たちと争いをはじめた。戦は八百年、また八百年と続き、双方ともに甚大な被害を被り、ついには和平交渉を行った。狸は未だに負けていないと言い張るが、あの大きな大きな雷櫻を狐一族に明け渡すこととなった。

ただ、狐も悪賢く、変化を好む生き物だ。あの八百年、また八百年と続いた戦では、化かし合いを続けた狐と狸は、激しく移り変わる光景に目がくらみ、自分が何者なのか、何処から来たのかさえ見失う者が続出した。

そうして、茫然自失した妖怪から、凡人が生まれた。

狸一族の伝わってきた物語を振り返りながら、曲がりくねった路地を彷徨う。

結局、まだ営業している料理屋を見つけることはできなかった。

そろそろ帰ろう。

そう思って、狐おじさんのそば屋台から立ち上がり、背伸びをした。

すると、後ろから懐かしい気配がした––

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