イノシシ姫
イノシシ姫・第2巻
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生命の絶えた氷原。優しい風神も訪れたことのない土地に、孤独な住人が? 『イノシシ姫』、第二巻。物語は氷河で続きます。
イノシシの森の北に、寒い氷原がありました。
その頃、遊び好きのバルバトスはまだその地に届いておらず、どこも白雪と寒氷ばかり。
その土地に足を踏み入れた生霊はみな、凍えて足踏みしました。
「あややや、寒い寒い、ツメが割れちゃう!」
いちばん勇敢で強いイノシシ王でさえ、氷原に入れば耐えられません。
「ふんよよ〜ふんよよ〜寒いよ、ヒヅメが紫色になっちゃった!」
そこには小狼が一匹、ただ一人の住人でした。
【この頁のいちばん下に、稚拙な筆記:「パパ、どうして小ワンのツメは凍って割れないの?」】
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