終北祷歌集
終北祷歌集・下
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霜月の子らに代々伝わる祷歌集。執祭エールンロースによって編纂され、その内容と祭礼の大半は、今ではすでに廃されている。
【祷歌其二十一:霜月の女神・ウウレクウタル】
ウウレクウタルよ、聖潔の微光の母よ、どうか私の祈りを聴き、高天より凝視を下せ、
あなたの謐き涙が寒夜を裂き、永不傾滅の銀炬を燃やし、終北の民に導きの明光を賜れ。
ウウレクウタルよ、銀梭を軽く揚げる母よ、どうか私の祈りを聴き、柔紗を穹蒼に綴れ、
迷える魂があなたが織る銀線に沿い幽世の穢れを避け、寒夜に方向を失わぬように。
ウウレクウタルよ、あなたが我らをいずれへ導こうとも、我らは必ずその願いを謹んで守る。
我らは死陰の寒夜に両眼を覆われることを選んでも、恥辱のうちに偽りの光明のために歌うことを選ばない。
(執祭エールンロースの注:これは本祷歌の旧版で、内容の削除はなく、最初からこの短さであった。我ら祖先を庇護する主神の事のみは多く語るべからず、諸月の起源・過去・未来のみは祷歌で述べるべからずゆえ。最初の詠月使アイラはさらに改訂・簡略化し、誦唱の際は以下を標準とする:
皎白の霜月よ、終北の子らの名において、穹頂よりの凝視を請う、
あなたの謐き涙が寒夜を裂き、棄てられ忘れられた我らに導きの明光を賜れ。)
【祷歌其二十二:月の少女・クウタル】
澄浄無瑕の新月よ、霜月の神使の名において、あなたの恩沢と慈恵を請う、
どうか我らの罪を滌い、楽園を見ること叶わぬ者のために、千の苦痛と涙を拭い給え。
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