神霄折戟録・第2巻 2 / 6
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神霄折戟録

神霄折戟録・第2巻

璃月 これは訳文です。語義はゲーム内テキストを優先してください

刀の旅に出た弥耳は、すぐに空前絶後の危機に遭遇した。金吾、羽林の精鋭は賊人と邪剣に倒された。危機一髪、弥耳は父親に教えてもらった光禄寺の密呪を思い出した。伝説によると、天帝には娘が一人いて、名前は明らかにされていない――その時、彼女は未央の体を使って、目の前に姿を現した。悪鬼となった賊人と邪剣、そして鶏しか殺せない弥耳、その勝負はいかに!?

——修羅の戦場——

「うん、美味しい」

身体を乗っ取られた未央は、随分穏やかになったと同時に冷たくもなった。彼女は弥耳が作った餡入りの餅を、ちまちま食べ始めた。 餅が熱かったのか、可愛らしくペロッと舌突き出し。口の中を覚ます。

「すぐにはこの事実を受け入れられないな」神降ろしを維持するために、目を一つ代償として差し出した弥耳も、餅に手を伸ばす。「お前が言うには――」

「昔に落ちてきた鉄は神の矛で、人間がそれを折り、九振りの魔剣を作った。で、これがそのうちの一つである霧海魔剣。それに加え、やつは既に二振り手に入れていると……」

「そして、お前は?」

「私はかつての天帝の娘。名は忘れたわ。審判と断罪を司っている。あなた達の言葉では、刑律というのかしら」

光禄寺は祭事や式典を任されているため、儀式やら祝詞やらは暗唱できる程、父親から聞かされていた。

怪力乱神についても、弥耳は多少心得があった。神は真名を知られてしまうと、人間に使役されてしまう。目の前にいる人は、恐らく名を忘れているわけではない。

「つまり、朝廷は神の矛を復活させたいと言う事か?」弥耳はこの設定を受け入れる事にした。

「分からない。この体の持ち主は何も知らなかったみたい。彼女はただ……とても怒っているわ」未央はそっと胸に手を添えた。

「なら、次は何すればいい。適当な神送りの儀式で、お前を送り返せばいいのか?」弥耳は失った目を隠している包帯に触れる。「そしたら、俺の目も戻ってくるのか?」

「私に名前を付けて」少女は頭を上げた。口元には餅のカスが付いている。

「ふざけるな。文官殿試は帝が直々に審査するんだぞ。一つ目でどうやって光禄寺卿になるんだ?」

「私も絶対に、全ての矛の欠片を集めなきゃいけないの」少女は言う。「でなければ、この世界はいずれ燃え尽くしてしまうわ」

弥耳は答えずに、ただ目の前の少女を見ていた。

「命の危険があるから、私について来なくていい。でも、あなたの目は暫く借りておくわ」

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