荒山孤剣録・三 3 / 4
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荒山孤剣録

荒山孤剣録・三

璃月 これは訳文です。語義はゲーム内テキストを優先してください

月港で流行している武侠小説です。元素力と錬金術のない世界で起こる愛憎の物語。本巻は金七十二郎と屠毘庄主の対決を述べます。

驟雨がやっとやみましたが、空はまだ晴れません。

金七十二郎は庄主の口から仇の消息を得ました。

いま屠毘荘に残るのは、主なき空房と、主なき怨魂だけ。

いや、この世界にはもともと鬼魂はありません。

元素力が存在しない世界だからです。

当然、亡者の記憶も元素の共鳴を借りて人世に復現することはできません。

庄主は手強い相手でした。その剣は極めて速く、金七十二郎の身に多くの傷痕を残し、深く骨に至ります。

しかし残念ながら、彼の「心」は遅すぎました。

これは元素力が存在しない世界。

当然、剣法にも元素の加護はありません。

剣客は戦うとき、元素を操るのではなく、ただ体力を用いるしかありません。

臂を指のごとく使い、心を目のごとく行う——それがこの世界における「剣」という武器の秘訣です。

庄主は快剣の高手でしたが、「心」の重要を理解したことがなく、一撃で剣光のなかに倒れました。

金七十二郎は手にした欠けた香炉を捨て、重傷で地に倒れた庄主に傾きかかります。

庄主は凌厲な剣撃をことごとく剣客の身に注ぎ、彼が招架しがたいと自認し、本来空いているはずの左手に気づかなかった——

電光火石のあいだ、屠毘荘の掌門人物は香炉に額を打たれ、数回転がり壁辺に重く倒れ、動けなくなりました。

「卑劣な悪徒……」

しかし血に染まった香炉を握る悪徒は応えず、応えたのは風の音のみ。

「……お前が探す者は、庄の後ろの荒山にいる……自ら死を迎えに行け……」

悪徒は去り、応えたのは蕭々たる風の音……

そして山火が初起する音だけでした。

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