従騎士の歌
従騎士の歌・下篇
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旧貴族時代から今に伝わる詩歌で、「暁の騎士」ラグヴィンドの自述と伝えられます。ある剣舞者と彼の縁を語ります。
ある晨光が初めて露わになる日、
剣を歌とする舞者がモンドに足を留めました。
全身が枷鎖と鐐銬に縛られていても、
彼女の沈黙の中に歌声が環っていました。
それは自由の歌、高壁の外のより明るい晨曦、
羈なき民が肆意に歌う民謡でした。
彼女は流浪楽団の晨光であり、
貴族を弑する凶手でもありました。
私はかつて彼女に尋ねました。「なぜ我々の貴族を覆すのか、
彼らは我々の魁首だと知っているのか?」
「なぜ彼らはあなたたちに高壁を築けと命ずるのか?」
彼女の声には軽風の息づかいがあり、
「もしあなたが風を友とするなら、
「もしあなたたちがかつて自由を持っていたなら?」
彼女は孤独な傾聴者に過去の物語を語り、
貴族が神力を持った先祖を、
旧日の天使・諸神と悪龍を、
あらゆる国土の神霊とその子民を、
すべての伝奇を一つ一つ歌謡に変え、
歌謡はまた風に乗って国中に伝わりました。
貴族の競技場で、彼女は再び剣で歌いました。
それは彼女の最後の一曲でしたが、もはや絶唱ではありません。
無名の騎士が彼女の剣を血の飛び散る大競技場から運び、
和風が集まるところに埋葬しました。
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