砕けた夢の珍品・琉璃 2 / 4
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砕けた夢の珍品

砕けた夢の珍品・琉璃

テイワット これは訳文です。語義はゲーム内テキストを優先してください

イワット各国で広く流行している幻想物語集で、まるで存在しないかのような骨董店で起きた物語を綴っています。

——琉璃——

噂によると、港都には山石と波の音に忘れ去られた小さな場所があるそうです。

海風の吹くところで目を閉じ、喧噪に背を向けて四十九歩歩きなさい。心拍の音が人の声を完全に覆ったあと目を開けると、足があなたを小さな店の前へ連れて行ってくれるといいます…

————

「どなたかいますか?」ユウアンが声をかけました。

彼は試しに店内へ足を踏み入れました。ドアが青年の歩みに合わせて閉まり、鈴の澄んだ音が店に残りました。

波が堤を打つ音が思い出のようにそっと店内へ染み込みます。細長い店に沿って、彼が分かるような分からないような古い品が積み上げられていました。ユウアンは霓裳の長衣に、自分より年を取っているかもしれない埃がつかぬよう、用心深く商品を眺めました。

古く黄ばんだ紙灯、ある巨大魔獣の長牙、漆黒の隕鉄、材質不明の暗い金色の組物幾何体…

彼が白い粉の入った水晶の小瓶を手に取ったとき、そばで柔らかな声がしました。

「それは、過去のある魔神の涙が固まった塩——」

静かな水面を裂くように、濃い静寂を砕く声に彼は驚き、瓶を落としそうになりました。

期待した澄んだ音はしませんでした。狐目の店主がいつの間にか塩瓶を受け止め、棚に戻していました。

「私は…おかしいな、誰の紹介だったっけ?」

彼女は軽く会釈し、その気まずさについて是非を述べませんでした。

「いらっしゃいませ。お気に入りの品、ご希望のものはございますか?」

「贈り物を選びたくて…相手は気の合う娘です。

「近いうちに求婚するつもりで。相応しい贈り物があればと思いまして。」

ユウアンは緊張して唇を舐め、目を上げて女店主の石珀のような黄く深い双眸と向き合いました。

長く視線が交わったあと、彼女は言いました。「分かりました。」

細い影がすぐに店の奥へ消えました。

戻ってくると、彼女の手にはさまざまな虹の光がかすかに屈折していました。近づいて見ると、整った透き通った十面の鳶形琉璃でした。

「『琉璃心』の伝説は、お客様もご存じでしょう。」

聞いたことはありませんでしたが、ユウアンはそれでもうなずきました。

「人造の琉璃は真の琉璃の拙い模倣にすぎないと言われます。真の琉璃は夢を映し出す美しい品で、高貴な仙獣が寿命を尽くすとき、遂げられなかった悲願が凝結して成るのです。ご覧ください…」

狐目は向かいのユウアンに、その中にかすかに幻のように浮かぶ光景を共に見るよう示しました。

数万年の歳月が彼の眼前を一瞬で過ぎました。星と海と大地が雲のように翻り変わります。雪原が緑地となり、原野が河に断ち切られました。都市は蟻の巣のように興り、王国は積み木のように崩れました——

——夕暮れはすでに深い。月が海面に斜めに照らします。気がつくと、ユウアンは埠頭を歩いていました。

手に握りしめた硬い結晶は、すでに血のように温かくなっていました。

そうだ、これは不思議な琉璃心だ、と彼は思い、月光の下を急ぎ足で歩き出しました。これを彼女に渡せば、これを渡せば、僕は…きっと…

————

ドアに結ばれた鈴が澄んだ音を鳴らしました。

「いらっしゃいませ。お気に入りの品、ご希望のものはございますか?」

「これを譲りたいのですが…宝石と言えるかどうかは分かりませんが。」

光が切り整えられた結晶を通り、店内に散ります。

「ずっと私を追いかけてくる若者がこれをくれました。一緒に見れば奇妙な景色が見えると言って。

「なぜか、これを見ると…あまり気持ちよくありません。宝石は美しいのですが、今その人のことを考えるとただ苛立たしくて。なので貴店で処分したいのです。」

「分かりました。これは上等の十面鳶形琉璃ですね。お手放しのつもりで、いくらモラをご所望ですか?」

「金には困っていませんが…どれ…これは塩ですか? そういえば、地中の塩へも参拝しに行かないと。この瓶の塩で結構です。」

————

狐目の店主は店の奥に一人座り、幾何形の透き通った琉璃を弄んでいました。

「あなたを通して、見苦しいものを見てしまったわ。あいつの真心は、本当に…不快ね。

「結局のところ、それも塩業の頭目・銀原会の家に入り婿したいと、手段を選ばず上へ這い上がろうとする卑小な人間にすぎない。この一件がなければ、相思相愛の真心がなくても、あるいは幸せに生きられたかもしれない。幸福もただの習慣の一種で、愛とは無関係だから。

彼女は酒を浅く含み、自嘲気味に笑いました。

「でも私は、ああいう人を許せないの。

「それにしても、見知らぬ者同士が真心を託し合うのはなんと気楽なことでしょう。彼が店を出ればもう接点はないと分かっていれば、少し見せてやるのも構わない。でも親しいほど、欲があるほど、警戒してしまう。彼はどうして気づけなかったのかしら…

「ごめんね、あなたを危険に晒して。とにかく取り戻せてよかった。」彼女は目を伏せました。「だって、これはあなたが残した心だから。大切にするわ…でも、たまに世間を巡り、今の人々を見るのも、面白いわよね?」

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