旧都夢夜奇譚
旧都夢夜奇譚
書中は「リシア」という名の少女が、故土を黒龍に滅ぼされたのち、独り旅に出る物語を語ります。
書中は「リシア」という名の少女が、故土を黒龍に滅ぼされたのち、独り旅に出る物語を語ります。
……
旅の途中、彼女は外を漂うかつての王国侍衛と知り合い、剣法を教わりました。しかし王国侍衛はすでに心が冷え、剣を握る意志も振るう勇気も失っていました。
「私は『希望』を瓶に詰めてあなたに送れません。」リシアは言いました。
「でも子どものころ聞いた歌を覚えています。春は流星のように過ぎやすいと言い、足元にまだ開いている花を大切にするよう導いてくれました。」
「あなたは高明な剣法を修める必要はありません。」王国侍衛は言いました。
「あなたの目の中に、それより強いものを見ます。」
……
再び旅に出たリシアは、長老の指引で密林に入り、夢の国の鍵を掌る梟の賢者の前に来ました。
相手の笑い声は霧のように天を覆い、四方八方から求める者へ押し寄せました。
「あなたは知難して退くことを知っていますか?」
「両脚がまだ歩ける限り、私は進み続けます。」
「あなたは死が門に臨むのを恐れますか?」
「私はそれと抗い、その瞬間が来るまで戦います。」
「最後の問いです。あなたは心を復讐に盟誓しますか?」
「私——」
……
鍵を得たリシアは夢の国の大門を開き、群星が成す河を越え、墨色の天梯を踏み、艱難を経ました。ついには夢境の女神に来意を述べ、一縷の金髪の代価で人を夢に誘う法術を学びました。
そして彼女は黒龍に復讐の宣戦を挑みました。
黒龍はもともと白黒しか知りませんでしたが、法術で夢に入ると、千零一もの異なる世界を見ました。どれも戦火と硝煙より遥かに彩り豊かでした。
「もしあなたもそのような世界が好きなら。」リシアは言いました。
「私は星夜の指針を撥ね、すべての星を逆に回し、あなたが私の故郷へ来なかったあの日に戻します。」
……
物語の最後、リシアは一夜の夢から目覚めました。窓の外は馴染みの故郷の景色——鳥の声、花の香り、一片の祥和。
木屋の小門が軽く叩かれました。
リシアが扉を開けると、見知らぬ黒髪の男が外に立っていました。
「あなたの髪の色が見えません。」男は言いました。
「でも金色だと推測します。夢で見た、星の色のように。」
……
書後の筆記:
あなたは本当に龍の物語を書くのが好きですね!
…